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ドナ オン(美術家)

シンガポール、1978年生。シンガポール在住。ロンドンのゴールドスミス カレッジで学ぶ。シンガポールビエンナーレ(2006)、モスクワビエンナーレ(2007)などに出品。神話や聖書等の物語世界にモチーフを見出し、インスタレーションや映像作品を制作する。東京滞在中(2008)、オンは、ドールハウス用の小さな食器や家具を集め、それらを黒やグレー、銀色に着色して組み合わせた人形の家のようなインスタレーション「秘めたる、静かなる場所で」を制作した。新作は、同じく滞在中に興味を引かれた日本とアメリカの友好のシンボルであった「フレンドシップ・ドール」(1927年に日米間で贈答された)をモチーフに、西洋と日本の人形が2体登場する映像作品「出会い」を展示予定。静粛な映像のなかの人形は、おもちゃとしての無邪気さも残しつつも、魂が宿るものとしての不気味さを醸し出す。

Smallness