インド、1980年生。インドのバンガロール在住。ムンバイの美術学校で修士号を取得。無意識や偶然性にまかせて手を動かすことで生まれる幻想的な世界を、紙や糸を使い、小さいながらも緻密なドローイングで描きだす。そこに映し出されるのは、アパンの出身地であるインド北東の部族が口頭伝承で語り継いできた物語である。アパンは、そうした物語を文字や符号、シルエットの数々に置き換えることで、物語の意味や情景を幾通りにも紡いでいく。東京滞在中(2009)には、丁寧に描き込まれたドローイングを折り曲げたり立てたりすることで平面的表現を立体作品へと展開させた作品を制作。「ホームアゲイン ― Japanを体験した10人のアーティスト」展での新作は、ドローイングを予定。