アフガニスタン、1978年生。パキスタンのクエッタ在住で両親はアフガニスタンの少数民族。パキスタンのラホール国立美術大学で伝統の細密画を学び、この技法を用いて、現代社会を映し出す作品を制作している。東京滞在中(2007)には、母国に幼い娘を残して、東京で働いているヨーロッパ出身の女性と出会い、女性が子守歌を歌うビデオ作品と、彼女との出会いから着想を
得た細密画を手掛けた。アリは、福岡アジア美術館のAIRプログラムで来日した経験もあるほか、オーストラリアのアジアパシフィック現代美術トリエンナーレ、現在開催中のドクメンタ13(ドイツ・カッセル)にも出品。「ホームアゲイン ― Japanを体験した10人のアーティスト」展での新作は、ドクメンタ13出品作に連なる細密画を予定。