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海と生活世界

吉田真理子(コロンビア大学大学院人文社会科学研究科 文化人類学専攻修士課程)

海面上昇による首都東京沿岸部の将来リスクが至る方法で計測されている。こうした管理・予測される自然とわたしたちの生活世界は断絶されているのだろうか。経験される自然として、かつて津波は「海が嘯く(うそぶく)」と書いて海嘯(かいしょう)と呼ばれ、気仙沼市唐桑には、明治・昭和・今回の東北大震災、三度の津波の記憶と経験を子孫に語り継ぐための石碑がある。明治三陸地震の四半世紀後、近代農政にたずさわる官僚としてこの唐桑の地を歩いたのが、民俗学者・柳田國男であった。彼の随筆や、地元の人々の話を通じて、近代日本において連綿と形成されてきた海と生活世界の関わりについて探ってみたい。

言語:日本語
録画日:2013年2月21日(木)

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